お茶の成分と効能について

お茶は体にいいと言われています。
皆さんも、なんとなく、お茶が体にいいことは知っていると思います。
なぜか?
お茶には、健康にいいとされる成分がたくさん入っているからです。
カフェイン、カテキン、テアニン、ビタミン類、サポニン、フッ素、、ミネラル、クロロフィル、γ-アミノ酪酸(通称:GABA)

まずは『カフェイン!
なにかと悪者になってしまうカフェインですが、
覚醒作用(疲労感や眠気の除去)、持久力増加、二日酔い防止、利尿作用‥といい効果もちゃんとあります。
でも、妊娠中の方、授乳中の方、飲むと眠れなくなる方などがいることも事実。
そこで、お茶を飲みたいけどカフェインがなぁ‥という方にお知らせです。
①水出しするとカフェインの抽出量が激減!
②抹茶より、粉末緑茶の方がカフェイン含有量は少ない!
③ほうじ茶がカフェイン少ないってのは、根拠なし!

①水出しするとカフェインの抽出量が激減!
カフェインは、味で言うと、苦み成分。
水出しするとカフェインの抽出量が抑えられるので、甘みが際立つのと同じ原理です。
冷たいお茶は‥って方は、水出ししてレンジをお勧め。

②抹茶より、粉末緑茶の方がカフェイン含有量は少ない!
抹茶は、畑での製造工程で、遮光(日を遮って緑を濃くすること)をします。
その工程でカフェインが増えてしまいます。抹茶32mg/1g 煎茶23mg/1g
因みにコーヒー1杯(10gの豆で淹れた150ml)のカフェインが60mgです。

③ほうじ茶がノンカフェインってのは、根拠なし!
ほうじ茶はカフェインレスですよね?
と聞かれることも多く、僕もそう思い込んでいました。テレビでそう言っていたこともあります。
気になって調べてみたら‥煎茶、ほうじ茶とも20mg/100mlでした。
気になる方は是非『緑茶 カフェイン』『ほうじ茶 カフェイン』
など、調べてみてください。

次は『カテキン!
カテキンを強化したお茶もあるので、知っている人も多いのではないかと思います。
カテキンといえば、抗酸化作用
他にも、抗ウイルス、細胞のがん化抑制、血糖値の上昇防止、肥満予防、虫歯菌・食中毒菌の殺菌、悪玉コレステロールの上昇抑制、腸内フローラの改善
枚挙にいとまがないとはまさにこのこと。
お茶の成分を語るうえで絶対の存在です。

カテキンは、ポリフェノールの一種で、昔からタンニンと呼ばれてきた緑茶の渋みの主成分です。
カテキンは、成熟した葉(3~4枚目)よりも若い芽(1~2枚目)に多く含まれています。
テアニンがカテキンに変化するので、光が当たらないとテアニンは分解されません。
被覆栽培する(抹茶、玉露など)とテアニン含有量が高くカテキンの生成が抑えられたお茶ができます。

佐京園のお茶は、被覆をせず、日光を一杯浴びた深蒸し茶です。
カテキン豊富ですが、渋み成分なので渋くなりやすい。
そこを抑えて揉むのが難しいんですが、健康にいいカテキン豊富な深蒸し茶が出来上がります。

カテキンは、4種類あり(エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート)それぞれ含有量、効果が違います。
新型コロナウイルス(COVID-19)に効果があるとされたものが、この中のエピガロカテキンガレートです。

血液中のコレステロール値が高い状態が続くと、最悪の場合、動脈硬化につながり、その結果、心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす可能性もあります。したがって、動脈硬化などの生活習慣病の予防には、血中コレステロール値を正常に保つことが重要です。

「緑茶を多く飲む人ほど血中コレステロール値が低い」という調査結果は、広く知られるようになってきました。これは、緑茶に含まれるカテキンが、食事中のコレステロールの吸収を抑えるためだと考えられています。しかも、悪玉といわれる「LDLコレステロール」だけが低下し、善玉といわれる「HDLコレステロール」には影響しないという、優れた特性をもっています。